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トラウマ解消の40km

 お婆さんに聞いたら10分ほどですよといわれたので歩いたら無茶苦茶遠かったです

 歩き遍路の若者が言っていた

 そう、地元の人はいろいろ知っていると思うじゃろう?
 ところが最近のおばあさんは昔の歩いたことを忘れているんよ
 道を聞いてどのくらいかかりますかと聞く
 5分くらいよと答えてくれてその通りかと思うと
 車の5分ということが2回あったんよ
 人間が変わったというより社会が変わったやろうなー

 現代人は変わって来ている
 車社会になってきているのである
 歩いて何分は遠い昔になっている

 平等寺近くの遍路宿でみんなが話していた

 明日は薬王寺に行きますがこれからの道はトンネルが多いと聞きましたが多いのですか

 そうなんよ
 ここから30分ほど行くとR55に出るんよ
 ここからは高知県に走っているやけどトンネルが多い、多い
 前に歩いたとき
 トンネルでダンプが来たり車が来るとな
 車の風が編み笠を吹き飛ばそうとしたり
 体を押し流そうとしたりするんよ
 生きるか死ぬかという思いがしたんよ
 トンネルがトラウマになったんよ
 今回そのトラウマである橋とトンネルを退治しようと思っているんよ

 車でみんな走っている
 トンネルの中を歩くという行為はほとんどの人がしていないと思う
 殆どのトンネルの中に幅60cmほどの歩道がつけられている
 30cmほどが歩道
 あと30cmほどが穴の開いた暗渠の歩道
 穴につま先が引っかかったり
 金剛杖が入りそうになったりする
 ここでつまずくと大変危険である

 この8年間
 トラウマとなっていた
 今回は歩き方を何とか考えようと歩き遍路の目標にした

 宿を出て1時間
 最初のトンネルが来た
 さー、これからトンネルだ
 身構えた
 あれっ!

 トンネル内の歩道が1mほどの広さに改修されている
 その上歩道柵までついている
 やったー
 これなら安心して何のわだかまりもなく歩ける
 こんなんに予算を使うのは許せる
 いい政治だ

 次のトンネル
 柵はなかったが歩道は1mほどに広げられている
 立派 立派

 次の次のトンネル
 改修されていない
 何もされていない
 8年前と同じだ
 そのトンネルは180mと短い
 トンネルの向こうが見える
 そんなに危険を感じない
 歩道は左右についている
 右側の歩道を通ることにする
 対向車がやって来るのが見える
 金剛杖をついて立っていれば安全だ
 怖ろしさは感じない

 トンネルの改修基準がおぼろげながら分かった
 300m以上くらい長いトンネルでトンネルの向こうが見えない
 そのような場合は歩道を広げて柵をつける
 300mくらい以上長いがトンネルの向こうが見える
 そのような場合は歩道を広げるが柵はつけない
 短いトンネルでトンネルの向こうが見える
 そのような場合は不安は感じないので改修しない

 自分勝手に改修された基準を考えた
 まあ、それにしても税金の使い方に賛同出来たのは人生最大の喜びだ

 平等寺から室戸岬への40km
 トンネルの不安から解消されルンルンで歩けた

 徳島南部の県政の届かないほどの南部と
 高知の海岸線はリアス式海岸である

 山がせせり出て湾作り
 岩が入り組んで防波堤を作り
 けたたましい波を作り
 静かな湾を作り
 海水浴場をつくり子供らを遊ばせる
 白砂の浜には海がめの産卵場も作る

 サザエを豊富に育て
 黒潮は魚を豊富に育てる

 田舎田舎の漁師町
 軒を接する狭い道
 ここが昭和南海大地震のときの津波の高さ
 と電柱にhuukoの背が届かない高さに張り紙がされている
 時にはそんな大津波も起す
 高知の田舎田舎漁師町
 それでも幸せが一杯という感じの漁師町

 真珠いかだには誰も人影が見えない
 それなのに
 子供の声が聞こえる
 どこで遊んでいるのだとさがすが声だけで姿が見えない
 この子らが大きくなるのはこの自然の中か
 純粋だろうなー 
 大人の姿が見えない

 旅気分が最高の40kmであった

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