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記憶とは忘れ去るものなり・思い出すものなり

 風邪ひいちゃった
 大きなマスクをしているSさん
 インフルエンザやてと言う

 それを聞いただけでこちらもうつったかと喉がいがらっぽくそしてチリチリして来る

 タミフルして来たわと言う
 A型やて
 えっ!B型と違うん
 A型
 B型やろう
 そうそう私はB型かぜはA型

 嗽をしておこう

 中学三年の国語
 ウガイという漢字を習った
 ウガイ、ウガイ

 夏目漱石と覚えた記憶がある
 漱石のサンズイが口になったのだと

 いま、急にウガイを漢字で書けと言われても漢字変換機能でしか思い出せない
 遠い過去になってしまった

 風邪云々で外に出たところ自転車の後輪のところに少年がうずくまっている
 自転車のチエンをいらっている

 何しとるん?
 チエンが外れたのです
 ほう、めずらしいなー今頃チエンが外れるなんて
 彼はチエンをそっくり入れようとしている
 そんなんじゃいかんいかん
 貸してみ

 昔は自転車のチエンが外れてしょっちゅうチエンを直していた
 覚えているだろうと貸してみと言った

 さー、簡単に直してやるぞと意気込んだ
 あれっ!チエンがしっかり張っている
 ギヤーは前から入れるんだったかなー
 後ろからだったかなー
 覚えていたつもりが前か後ろかで一瞬もたつく

 頭の中でもたついたので少年にはもたつきは分からないだろうと考える

 後ろギヤーにチエン一齣を掛けてギヤーを後ろに回す
 がちゃん
 入った
 20秒

 少年はありがとうございました
 ありがとうございましたと言いながら去っていった

 ええっとー
 チエンは多分前のギヤーに一齣掛けてペダルを後ろ回しにするはずだった
 そうだ
 そうだ
 あの直し方は不合格だ

 少年が去ってから確信した

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