« 誰でしょう | トップページ | とんぼ玉七宝ペンダント »

怪我をしたタクシーは見たことがない

 タクシーを見て
 怪我をしているのを見たことがない
 タクシーというものはちょっとした擦り傷とかちょっとした怪我はしないものだと思っていた
 ちょっとした傷ならそのまま乗っているものと思っていた

 2ヵ月半ぶりにKさんが工房に訪ねてきた
 左足を引きずっている
 まだ完全ではないという

 2ヵ月半前
 マンションの階段を掃除していて足を踏み外し滑って転んで左足首を
 複雑骨折したというのである
 
 まあ、複雑骨折で済んでよかった
 運悪く頭を打っていて・・・・
 再起不能な骨折をして・・・・
 まあ、治ってよかったよかった・・・

 話をしていて仕事の話になった
 Kさんはタクシードライバーである
 定年を半年ほど過ぎたが定年再雇用でタクシー会社に勤めている

 報奨金も貰えなくなるわという話になった
 報奨金?
 なにそれ?

 3ヶ月タクシーを運転していて無事故、無傷だと3万ほどボーナスが出るという
 定年再雇用だから1万円ほどであるという
 1万、それは大きいなー
 3ヶ月無事故、無傷は簡単だろうというと
 なになに、毎日必死で走っているんで無傷の3箇月というのは無茶苦茶難しいという

 狭い路地
 家の前に車が当たるように石を置いている
 つっかい棒がある
 表札がある
 それらが車が擦るようになっているという

 40年ほど通勤に車を使ったけど擦ったのは数回やで
 通勤とタクシーは違いますという
 それはそうやなーと相槌
 自分の車は傷を着けたことはないという

 タクシーは擦ったら修理する
 だからタクシーの怪我をしたのを見たことがないのである
 なるほど

 タクシーが擦り傷を作るのはしょっちゅうだそうだ
 修理代を考えたら3ヶ月無傷なら3万円出しても元は取るという計算である

 なるほど
 10年、タクシーを運転していて報奨金は1回しか貰っていないという
 それほどタクシーは擦り傷が多いという

 走って走ってそれでも飯が食えるかどうか難しいという
 タクシードライバーはいま不況のど真ん中だという

|

« 誰でしょう | トップページ | とんぼ玉七宝ペンダント »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事